会長挨拶
同窓会員の皆様、この度新会長として同窓会事業を引き継がせて頂きます、13回生で同窓会総務担当副会長を務めていました小玉 正太です。2009年以来、理事として数々の同窓会事業で実務担当を行なってきました。また、2014年に講座主任教授に就任後、2019年には新医学部長に選出・就任して今春2期目となり3度目の新学期を迎えようとしていています。
まず、同窓会員ですが医学部在学生からなる学生会員、卒業生の正会員、福岡大学医学部出身者以外で推薦により入会する準会員、出身者以外の教授よりなる特別会員から構成されています。そして同窓会誌としての烏帽子会報は会員以外にも父兄や、福岡大学病院や事務部門にも回覧・配布されることにより、広く情報発信を行なっています。そのため会誌には公開性を加味し、学内外の事業活動に関して、平易な文面で分かり易く新規ビジョンや新規対応を紹介したいと思います。さらに会員や各支部の皆様にはネット会議での参加の機会をつくり、今後の同窓会事業としての論点や組織運営をはじめ、懸案であった同窓会規約も改正を行い、ご理解を頂きたいと思います。
次に事業内容ですが、世相やニーズに合致しない活動は廃止や統合により再編をはかります。皆様ご存じのように同窓会事業の高い比率を占めます卒前・卒後の学部活動の事業ですが、現在理事会は現職教授会メンバーが多数構成員となり意見交換が持たれるようになっています。そのため、ニーズに合わせた卒前・卒後の学部事業で迅速な対応や拡充を行える様になっています。
現在オミオクロン株の全国的な流行により、第6波が懸念されていますが(2022年1月14日現在)、我々は医学部独自の対応施策により2020年3月からコロナ感染症対応を行なっています。医学部では2020年5月より、ほぼ授業や実習を対面で行い厳しい学生の行動指針の厳守によりクラスター発生は無く推移しています。加えて、学部対応施策は教育面でも文科省から高い評価を得て、2021年感染症医療人材育成事業に選定され1億円を越える研究助成金を獲得し、ECMOを始め最新の人工呼吸器等を備えるシュミレーションセンターを設置しました。今後は学生・卒業生をはじめ近隣の医療機関にも研修の機会を提供して行きたいと考えています。
コロナ感染症の初年度は変容の年であり、翌年は忍耐の年でありました。3年目となります今年は適応の年として同窓会事業にも対応して行きます。また本年度は医学部設立50周年を迎えます。今までのコロナ対応の経験を活かし、記念誌の発刊や式典を予定したいと考えています。
最後に、同窓会の基本である先輩・後輩の繋がりは大切にしつつも、世相を鑑み、公共性・公開性・多様性・学術性など多くのことがらを担保する、多様な同窓会事業の運営が必要となっています。今後は皆様に支持頂き就任しました新会長として、期待に応え支持を得て継続可能な同窓会事業の展開を行いたいと思います。今後の運営に関しまして、ご意見・ご要望等ございましたら、事務局までお知らせ頂きます様に、どうぞ宜しくお願い致します。
福岡大学医学部 同窓会長、13回生
福岡大学 医学部長・理事
小玉 正太